積立方式とは
こんにちは。ライトです。
「積立方式」とは、自分で払った保険料が、将来の自分の年金となる方式でしたね。
しかし、「積立方式」は「賦課方式」とは異なり、少子高齢化の影響を受けにくい制度ですが、その反面、インフレに弱いという問題もあります。
簡単に表にまとめてみましょう!
賦課方式 | 積立方式 | |
方式の説明 | 現役で働いている方たちの保険料で、高齢者の方たちの生活を支えている。 | 自分で払った保険料が将来の自分の年金となる。簡単に言えば貯金。 |
メリット | インフレに強い。 物価上昇に強い。 |
少子高齢化の影響を受けにくい。 |
デメリット | 少子高齢化に弱い。 現役で働いている方たちの負担が増える。 |
インフレに弱い。 |
どうでしょう?
わかりやすくなったでしょうか?
さて、いったい、どちらの方式の方が良いのでしょうか?
「日本は確実に少子高齢化するわけだから、積立方式の方が良いのでは?」
確かにそうですね。
しかし、簡単に「積立方式」に移れない理由があるのです。
「積立方式」に移れない理由
ここでは、大きな問題を2つ取り上げてみます。
1.二重負担
もし、今から「賦課方式」をやめて、「積立方式」に移った場合、今の高齢者の方の年金はどうなるのでしょう?
払わないわけにはいきませんので、現役で稼いている人たちが引き続き負担するのか、それとも、別の財源から払うのか議論が必要です。
かつ「積立方式」は自分のための貯金です。自分の将来のためにお金をためないといけません。
これが、二重負担と言われている問題です。
2.うまくいかなかった事実がある
実は、「積立方式」は多くの国で実践されてきました。
ドイツでの例は、第二次世界大戦後のインフレで大きな痛手を受けました。
また、2008年のリーマン・ショックにおいても、積み立てた年金の積立金が目減り(お金の価値が下がる)するなど、社会的に大きな影響を与えています。
今後も、このような事象は確実に発生します。
何らかの予防策を考えておかなければ、同じ過ちを犯すことになります。
そこで、「賦課方式」と「積立方式」の混合型である「ハイブリッド積立方式」案の登場です。
「ハイブリッド積立方式」とは、いったい、どのような方式なのでしょう?
次回は「ハイブリッド積立方式」の説明をさせて頂きます。
まとめ
「賦課方式」も「積立方式」もメリット・デメリットがある。
賦課方式 | 積立方式 | |
方式の説明 | 現役で働いている方たちの保険料で、高齢者の方たちの生活を支えている。 | 自分で払った保険料が将来の自分の年金となる。簡単に言えば貯金。 |
メリット | インフレに強い。 物価上昇に強い。 |
少子高齢化の影響を受けにくい。 |
デメリット | 少子高齢化に弱い。 現役で働いている方たちの負担が増える。 |
インフレに弱い。 |