年金額に世代間格差はないのか?
こんにちは。ライトです。
「もらえる年金は、自分たちが払った保険料よりも少なくなる」
そんな不安、良く聞かれますね。
「今払われている年金額よりも、将来、払われる年金額の方が少ない」
なんてことも良く聞かれます。
これが 年金額の世代間格差 ですね。
ただ、厚生労働省は、こう説明しています。
そもそも「年金は損得を論じる性質のものではないですよ」ということです。
どういうことでしょうか?
年金に損も得もない?!
厚生労働省は、
公的年金制度は、社会保障制度 だといっています。
公的年金制度は、現役世代が受給世代を扶養する「世代間扶養」という仕組みです。
また、「障害基礎年金」「遺族基礎年金」もあります。
これらは、安心 を提供するものだといっています。
確かに、一部、納得できます。
「障害基礎年金」「遺族基礎年金」など、
もらう立場になったとき、とてもありがたく思うだろうなと思います。
この 安心 に、もっと目を向けて欲しいといっています。
また、もらえる年金額は、どの世代でも、
平均すると納めた保険料以上の年金を受け取ることができるともいっています。
世代間格差はない?!
世代間格差はないという理由を説明するにあたり、
「私的扶養」と「社会的扶養」の言葉を説明する必要があります。
「私的扶養」とは、親と同居し自分たちで養っているような状態を指し、
「社会的扶養」とは、親とは別居し、主に公的年金で養ってもらっているような状態を指します。
昔は、「私的扶養」80%、「社会的扶養」20%でしたが、
今は、「私的扶養」20%、「社会的扶養」80%となっています。
※%数値は例です。わかりやすくするために数値を用いています。
よって、トータルでは変わりないということをいっています。
公的年金がなくなったらどうなる?!
ここで、もし、公的年金がなくなった場合のことを考えてみましょう。
まず、「障害基礎年金」「遺族基礎年金」がなくなってしまったら、
いざというとき、本当に困ると思います。
そして、昔は、兄弟姉妹が多くいた時代でした。
ですので、両親や祖父母の扶養は、みなで協力して、負担を分散することができました。
しかし、今は、少ない、もしくは、一人っ子の時代です。
一人っ子で、両親や祖父母の扶養を、、、となると、厳しいですよね。
そして、子供もいない方たちもいるはずです。
その方たちはどうなってしまうのだろう?と思います。
まとめ
冷静に考えてみると、厚生労働省のいうことも、もっともなような気がします。
しかし、世代間格差はないか?ということは説明しきれていません。
感覚的には、トータルで考えると、そんなに差はないのかなぁと思いますが、
お金の価値の差も考慮した具体的な金額が出てこないと分かりませんね。
ただ、「公的年金制度」がなくなった場合、本当に困ります。
ですので、「世代間格差」はあったとしても、
「公的年金制度」は必ず必要であるため、どのようにしたら、
より年金をもらえるかを考えた方が建設的かなと思っています。